先日まで香港旅行記の記事を投稿しておりましたが、その5の中で九龍寨城公園を訪れました。今は九龍城砦は完全に取り壊され、閑静な公園へと変貌してしまっておりました。
しかし、実はタコヘー、
九龍城砦に行ったことがあるんです!
今回は伝説のスラムと呼ばれた九龍城砦の様子をご紹介します!一体どのような場所だったのでしょうか!?
九龍寨城公園に往訪した旅行記はこちら!
とある建物の入口
ここは九龍城砦のとある建物の入口です。暗い路地を歩いていきます。増築に増築が繰り返されているため、四方は壁に囲まれています。建物内に日光は届くことはありません。
少し歩くと、お店と思われるドアが現れました。粉麺茶餐廳と書かれていることから察するに、麺類を中心とした食堂なのでしょう。
営業している・・・のか?
近づいて様子を伺ってみましたが、ガラスが汚れており中は見えませんでした。これでは営業しているのかどうか分かりません。ただ、物音が聞こえてこなかったので、やっていないのでしょう。
街の様子
路地を抜けると、少し広い場所に出てきました。建物は古くなっておりボロボロです。洗濯物が干されているのを見ると、普通に人が生活しているようです。写真右上の部屋に電気がついていますよね。
建物の真ん中には萬國診所や蘇記肉食公司と書かれた看板を見ることができます。
凄まじくダークな雰囲気で、見てはいけないものを見てしまった気分だよ。
建物の壁にはビラが大量に貼られています。お得な国際電話や豊胸手術、夜総会に関するビラのようです。なんとも怪しげな雰囲気です。このビラを見て電話をする人はいるのでしょうか?
建物の入口にはポストのような物がありましたが、ほとんどが壊れてしまっており機能していません。これでは郵便物が投函できませんね。
この状態では当然チラシも配れないのですが、そこはポストにチラシを直接貼るという荒業を駆使して、宣伝することに成功しているようでした。
さすが九龍城砦、もうなんでもありだな・・・。
ポストの横にはドアがありましたが、こちらもビラまみれです。ドアに注意書きがあるようですが、ビラのせいでほとんど見えなくなってしまっています。
見渡す限りビラで溢れかえっていますが、それと同じぐらい剥がした跡が見て取れます。当初は一枚一枚ちゃんと剥がしていたのかもしれません。
しかし、結局はいたちごっこになってしまい、放置することになったのでしょう。
放っておけばそれ以上ビラが貼られることはなくなるからね。
食肉店を発見
建物の外では鶏肉が売られていました。先程、蘇記肉食公司という看板がありましたが、どうやらそのお店のようです。
鶏の丸焼きがメインのようです。タイのカオマンガイ屋台でも同じような光景を見ることができますよね。ただ、屋台とは違ってあまりにも無造作に吊るされているように思えました。
価格は30元のものと48元のものがあるようです。今の価値で計算すると1元が16~17円なので、それぞれ約480円と約768円ということになります。安いように思えますね。さすが東洋の魔窟です。
こちらは手羽先で、価格は15元です。しかし、お世辞にも衛生的であるとはいえません。買おうにもその気がなくなってしまいます。
厨房の中の写真です。なぜ入ったかというと、お店の人に詳細を聞いてみようと思ったからです。少し探したのですが、誰もいませんでした。
換気扇は油でものすごく汚れてしまっています。果たしてこの状態でも動くのでしょうか。気になるところです。
タイでも衛生的じゃないお店はいくつか見たことがあるけど、ここはそれをはるかに凌駕しているわ・・・。
公衆トイレ
街を歩いていると、公衆トイレを見つけました。人がいたのであまり写真は取れませんでしたが、手洗い場の写真を撮影してきました。
やはり長年手入れされていないようで、ボロボロに劣化しています。
果たして、ちゃんとした水が出てくるのでしょうか?それすら疑問に思えてきます。
この水道を使うくらいなら・・・
手を洗わないで出て行ったほうがマシ。
そう思えるレベルでした。
建物上部へ
外に階段があったため、上ってみることにしました。そこからは建物の上部を詳細に見ることができました。
どうやら、窓の近くは通路となっていて近くまで歩いていくことができるようでした。これがベランダ代わりなのでしょうか。
近くを歩いてみたい気持ちになりましたが、人がいるとまずいので我慢し、遠くから写真を撮るにとどめておきました。
2階から見てみると、トタン屋根がボロボロなのが分かりました。今にも崩れそうな雰囲気ですが、住人はそんなことは気にしないのでしょう。
1階と同様、そこら中にビラが貼られていました。なぜビラを貼るのか?
それは、そこに壁があるからだ!
まるで、そうとでもいわんばかりです。
日本では許可なくビラを配ることは禁止されていますが、ここは九龍城砦です。そんなことは全くお構いなしなのようでした。
建物の中を覗いてみた
悪いこととはわかりつつも、建物の中を覗いてみることにしました。ガラスがかなり汚れていますが、中心部は透明なので中を覗くことができそうです。
部屋はかなり狭いです。香港で泊まったホテルを彷彿とさせます。カレンダーや鏡、脱ぎ捨てられた服があるなど、生活感がありますね。
女性ものの服や化粧品などが置かれています。恐らく女性の部屋なのでしょう。ただ、壁紙はところどころ剥がれていて、悲惨な状態です。手前にはベッドが見えます。
ドアには可愛いポスターが貼られているのが確認できます。いくら狭くても、心の余裕をなくしてはいけませんよね。
ベッドを写そうとしたところ、なんと人が寝ていました!しかも女性です!ビックリしてすぐにその場を離れたのですが・・・それでも、しっかり写真は撮っていました。
完全に盗撮ですが撮ってしまったものは仕方ありませんので、公開することにしました。よく見るとかなり際どい格好です。
幸いにも気づかれることはなかったようですが、下手したら警察に捕まってもおかしくありません。今回はたまたま見逃してもらえたのだと、反省したのでした。
こんなこと、二度としてはいかんよ。
実は・・・
と、ここまで色々とご紹介してきましたが、九龍城砦が取り壊されたのは1993年から1994年にかけてのことです。もちろん、当時の写真が鮮明に残っているはずがありません。
こんなに見ていただいて今更大変お伝えしにくいのですが、ここまでの内容は全て散策風の創作です・・・。盗撮もしていません・・・。
本当にすみません!
それでは、これまでの写真は何だったのでしょうか?
実は、神奈川県川崎市にあった、ウェアハウス川崎というゲームセンターだったのでした
ウェアハウスは株式会社ゲオが運営する大型ゲームセンターです。東京、埼玉、千葉を中心にゲームセンターの店舗が展開されています。
ウェアハウス川崎は株式会社星野組という企業が内装を施工しました。星野組はディズニーランドの内装などを手掛けた実績のある企業だったのですが、残念ながら今は解散してしまっているようです。
九龍城砦風の内装は全て加工によるものです。UFOキャッチャーもものすごく劣化した加工が施され、もし、九龍城砦にあったとしても、まるで違和感がないようになっています。
自動販売機もこの佇まいです。何度もいいますが、汚れているのではなくて全て加工なのです。
ちなみに、街に使われていたポストやトタン屋根に落ちているゴミは一部香港から仕入れた本物も混ざっています。
本気度合いが違うな!
店内には懐かしのレトロゲーム、ストリートファイターがありました!ストリートファイター2ではなくて、初代ストリートファイターです。
パンチボタンやキックボタンを殴るように押す形式となっているゲームです。押す強さによって攻撃が変わります。現物を見たのは初めてでした。
こんなにも多くの魅力に溢れているウェアハウス川崎、海外旅行好きには一見の価値ありです!
・・・といいたいところなのですが、ウェアハウス川崎は残念ながら2019年11月17日をもって閉店してしまいました。
無念すぎるよ・・・。
まとめ
東洋の魔窟と呼ばれた香港の九龍城砦・・・を模したウェアハウス川崎のご紹介でした!面白い建物だったので、いつか紹介したいと思っていました。
今回、香港旅行記を投稿した後だったのでちょうど良いタイミングだろうと思い、公開させていただいた次第です!
ウェアハウス川崎は残念ながら閉店してしまいましたが、日本でもこういった海外を感じられる場所があると、コロナ終息まで擬似的に海外旅行を楽しむことができるかもしれませんね!
タコヘーはウェアハウスの他店舗にも行ったことがありますが、それぞれのコンセプトに応じた内装が施されており、かなり面白い造りとなっていますので、近くにあれば足を運んでみてください!
中には入口に水が溜まっている場所があることも・・・!?
酔っ払った時に行くと落ちる可能性大!
ウェアハウス川崎、最高ー!!
※このお店は閉店してしまっているので、今回は基本情報を載せておりません。
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