この記事は2017年1月タイ旅行記 その3の続きです。
初めてタイの夜の街を見て衝撃を受けたタコヘー。その喧騒が心に引っかかったまま眠りにつきました。翌日はまた観光をすることに。
そこからの続きです!
タイ旅行3日目の朝
タイ旅行3日目は完全にノープランでした。持ってきたるるぶに載っている手ごろな場所を訪れてみようと思っていました。
そんなことを考えながらるるぶを眺めていると、バンコクから約2時間でパタヤというビーチリゾートに行けるとの情報がありました。
昔、笑う犬の冒険というバラエティ番組がありましたが、その中で、
パタヤビーチへようこそ!
というネタをやっていたのをご存知でしょうか?
当時、自分のパタヤの知識はそんなもので、このネタのおかげでビーチがあるというのだけは知っていました。
せっかく南国に来たんだし、海でも見に行くか!もともと海を見るのは好きだし、ちょうど良いかな!・・・とはいえ、正直、2時間もかけて行くのはなかなか大変です。
ただ、明日はタイ滞在最終日なので遠出をするなら実質今日が最後の日だったのです。
そんな事情もありパタヤを目指すことに決定したのでした。
エカマイバスターミナルへ
インターネットで行き方を調べてみると、パタヤにはバスで行くことができるとのことだったので、エカマイバスターミナルに向かうことにしました。
ここで、昨日から乗れるようになった電車が大活躍です!
フアランポーン駅から約30分でエカマイ駅に到着しました。もうこの時点で、MRT・BTSどちらも乗れるようになっていました!この旅での成長が感じられますね。
駅を降り、早速バスターミナルに向かいます。
バスは長いので、水やお菓子を買っていくと良い、というアドバイスがあったので途中のセブンイレブンに寄りました。ここで、日本でお馴染みのお菓子が大量に並んでいるのに驚きましたね。
また、水が異常に安いのにもびっくりしました。日本円換算で1本20~30円で水が購入できるのです。この物価を見るだけでもタイを感じられたのでした。
ここでM-150、M&M’Sチョコレート、Lay’sポテトチップスを購入しました。タイ語で書かれたレシートが珍しく、思わず写真を撮ってしまいました。
エカマイバスターミナルまでは迷わずにすぐ到着できました!駅から近くて本当に助かる、そう思ったものです。
どうやら、ここがパタヤ行きバスのチケット売り場のようです。
しかし、非常に混雑してしまっているようで、今チケットを買ったとしても出発までは約1時間も待たなければならなかったのでした。
これから約2時間バスに乗るのに、1時間も待っていたら時間がもったいない!そう思ったので、他の手段がないか探して歩いて見ました。
すると、「パタヤー!パタヤー!」と叫んでいるおじさんを発見。話しかけてみると、「すぐに出発するから乗りな!」とのことだったので、こちらのバスを利用することにしたのでした。
・・・これが恐怖の始まりとも知らずに。
バス?に乗車
お金を払い、早速バスに乗車します!自分が最後の乗客だったようで、乗り込むとすぐにバスは出発しました。時刻は11時です。
しかし、見て分かる通りでこのバス、異常に狭いのです!荷物も乱雑に積まれていて、乗り心地は最悪です。
何かおかしくないか?
と、様子が変なことに気付くまでに時間はかからなかったのでした。
その正体は
車内でスマホを使い調べてみると、今乗っているこの車はバスではなく、ロットゥーと呼ばれる乗合ミニバンだったのです!
しかも、恐ろしいことにこのロットゥーという乗り物は、無茶な運転をすることが多く、事故に遭う可能性が非常に高いという情報を見てしまったのでした。
しかし、時既に遅し。車はもう走り出しています。すぐにでも降りたい気持ちになりましたが、もはやそれは叶いません。
緊張で心拍数が上がっていくのが分かりました。叫びだしたくなりましたが、さすがにそれは我慢しました。
こんな気持ちでいましたが、もちろんそれが汲まれることなどあるはずもなく、ロットゥーは猛スピードで走り続けています。
高速道路に差し掛かった途端、急ブレーキ、急な進路変更、スピード超過に拍車がかかりました。
もしかしたら、ここで死ぬかもしれない、本当にそう思い冷や汗をかきましたが、もうどうにもなりません。
途中、たまたま通りがかったジェイテクトの看板を見て、ここはステアリングやベアリングが有名だったよな、などと考えて少しでも恐怖感を薄れさせようと努力したものの、ほとんど意味はありませんでした。焼け石に水とはまさにこのことです。
残念なことに、車の中では外の景色を見て気持ちを落ち着ける以外にやれることはありません。ひたすらフロントガラスを眺め、無事に走り切ってくれることを願ったのでした。
パタヤに到着
走ること約2時間、何とか無事にパタヤに到着したようです。時刻は13時過ぎでした。
・・・本当に助かった。
しみじみそう思いました。
無我夢中でロットゥーから降り、車がどこかへ行ってから周りを見てみてみましたが、ここかどこなのか全く分かりません。
唯一分かったのは、RUBBER LAND(ラバーランド)と書かれた建物があるということだけでした。
海を目指そう
パタヤには海があるんじゃなかったのか?そう思い周りを見てみましたが、海が見える気配はありません。
仕方なく、ラバーランドを出てみることにしたのでした。何となく海がありそうな方向に歩いていきます。
周辺を歩いてみて感じたのは全体的に建物の高さが低いことや、道が広いことでした。バンコクとは大きく違って開放感がありましたね。
ただ、歩けど歩けど海は見えてこないのでした。何も知らない土地に1人というのは、タイに少し慣れてきたとはいっても、やはり心細さを感じざるを得ないのでした。
途中、大通りに出ました。交通量が結構多く、パタヤにも意外と人がいるんだなと思ったのでした。
ここで見えたBIG-C extraという建物が何なのか調べてみると、スーパーマーケットをさらに大きくした、ハイパーマーケットであることが分かりました。
タイにもこういうお店があるんだなぁと、今思えば何とも失礼なことを考えながら歩いていました。
相変わらず道は分かりませんでしたが、大通りを真っ直ぐ進んで行けばもしかしたら辿り着くかもしれない、そう思い歩き続けました。
歩いていると段々と人通りが増え、お店も多く見えてくるようになりました。多分、歩いている方向は間違っていない!・・・と思い込み、歩き続けました。
海が見えた
時刻は13時30分、ここでやっと海が見えました!ラバーランドで降ろされてから約30分経ってのことでした。何とかここまでやって来ることができました!
(結果的にセントラルパタヤロードを歩いていたことが分かったのは、帰国してからしばらく経ち、パタヤを知ってからでした。今思えば、完全に結果オーライでした)
何も知らない土地でしたが、目的のものが見えただけで、何故だか妙な安心感に包まれたのを覚えています。
さっきまで歩いていたところとは明らかに違った景色ですよね。この辺りでは上半身裸の白人が普通に歩いており、その自由さに驚きました。
道は大分汚かったものの、いたるところに見えるヤシの木が南国感を引き立てていて、ビーチリゾートを感じるには十分でした!
道路の反対側に渡ってみると、ビーチが見えます。そこにはパラソルとチェアが並んでいました。これは初めて見る景色で新鮮でした。
まずは海を見るためにビーチを歩いてみました。曇り空なのが残念でしたが、それでも水平線が見えるほどに広がっている海を見るのは気持ちが良かったです。
正直、予想していたほど海は透き通っておらず、綺麗さは感じませんでした。しかし、それでもパタヤの海が見られたことにすごく感動したのでした!来るまでに苦労した分、達成感は格別です。
潮風の匂いや、さざなみの音がこれまでの疲れを癒してくれるようでした。
ここで初めてPATTAYAの文字看板を目にしました。これは写真で見たことがあったのですが、生で見てみて、「あのパタヤに来たんだなぁ」と実感しました。
しかし、パタヤビーチへようこそ!などとやっている人は一人も見当たらないのでした。そもそも、バンコクとは打って変わって日本人をあまり見かけません。
その5へ続く
今回はここまでです!
ロットゥーで最悪な思いをしたものの、命からがらパタヤに辿り着いたタコヘー。引き続き、パタヤの散策を続けます。何が待ち受けており、何を感じるのでしょうか?
おまけ
今回ロットゥーで降ろされたラバーランドがどこにあるかご存知でしょうか?
実はこんなところにあります。スクンビットロード沿いです。なぜここが目的地になったのか、その経緯は全く分かりませんが、こんな不便な場所で降ろすなんてさすがロットゥー!と言わざるを得ませんね・・・。
これからタイに行くかもしれない方、ロットゥーに乗る場合はくれぐれも気をつけて、自己責任で乗ってくださいね。
ちなみに、ラバーランドはゴム製品が展示されている博物館だとのことです。興味がある方は是非!
続きはこちらから!
コメント
海外へ出ると、日本の安全さが本当に身に沁みますよね。
タクシーやバスなんかもスピード早いのですがとにかく怖い怖い。
旅行会社が保険進める理由もなんとなくわかったりw
笑う犬は私も見てましたよw懐かしいですね。
忍者どらねこさん
連続で見ていただいたようで、ありがとうございます!
タイのタクシーやロットゥーはカーチェイスしてるのか!?ってくらい飛ばしますからね。
少し慣れてしまったのですが、あのスピードで事故に遭ったらまず助からないと思います。
先日、ロットゥーに乗っていたときに友人に送ったメールを見返していたら、
「海外旅行保険は入ってる?」
「入ってるけど、死んだら意味ないだろ」
というやり取りが残っていました。あまり度を過ぎていると保険も役に立たない場面がありそうです・・・。
笑う犬は当時流行っていましたからね!あれのおかげでパタヤビーチを知っている人、相当いるんじゃないでしょうか・・・笑