この記事は2017年1月タイ旅行記 その1の続きです。
タイ旅行初日。バンコクに到着したもののバスで3時間かけ、やっとのことでホテルに辿り着いたタコへー。このままホテルにいて明日を迎えようかと思いましたが、外に出てみることにしたのでした。
そこからの続きです。
初のお出かけ
ホテルで休憩後、暗くなり始めたフアランポーン周辺を散策してみることにしました。
調べてみたところ、フアランポーン駅からは中華街(チャイナタウン)が近いそうなので、行ってみることにしました。もちろん、徒歩で向かいます。
途中で寺院のようなものが見えました。歩いているといきなり壮大な建物が見えてきたときはテンションが上がりました。
この時は知らなかったのですが、この寺院はワット・トライミットといって、すごく綺麗な黄金の仏像が安置されている寺院だそうです。
今であれば、こんなものが道にいきなり現れるとは、タイはすごいな・・・と思うのでしょうが、この時は暗い道を歩くのがただただ怖かったのでした。
後ろからいきなり襲われたりしないだろうか、そんなことを考えながら歩いていた記憶があります。
加えて困ったことに、ポケットWi-Fiで通信してスマホを見ながら歩いているのですが、現在地がすぐに反映されません。それでも、歩き続けるしかありませんでした。
迷いながらも歩いていると、やっとそれらしき物が見えてきました。中華街門です。中華っぽいとも、タイっぽいとも見えますよね。これが中華街への入口なのですが、そんなことは今はわかるはずもありません。
実際にここでは、門を見たことに対する感動よりも、車やバイクなど、人が近くにいるという安堵感のほうが勝っていました。良かった、ここでは襲われないだろうな、と。
この時はプミポン国王が崩御したばかりの時期で、バンコクのいたるところで国王を追悼していると思われるポスターを見かけました。
自国のトップを象徴として大切にする文化は日本にはありません。あったとしても、タイほど強くはないでしょう。このポスター1枚にタイらしさを感じたのを覚えています。
先ほど、それらしき門が見えたはずなのに、歩けど歩けど中華街は見えてきません。挙句の果てにはローカル感満載の路地に迷い込む始末です。人がいないところを歩くのは本当に心細いです。
と、ここでやっと人がいるエリアと思われるところに出てきました。道端に屋台がある光景が初めてですごく新鮮でした。
そこから少し歩くとやっと中心地と思われる場所に差し掛かかりました。ここで、看板の煌びやかさや道の雑多感を見て、なぜか分かりませんがすごく感激したのでした!
何でもないような風景かもしれませんが、ここで初めて「あぁ、本当に一人で海外に来たんだな」と実感したのです。
今日は色々大変だったけれど、やっと報われた・・・そう思えた瞬間でした!
それから緊張が解けたのか、やっと何かを食べる気力が湧いてきました。周りを見ると飲食店や屋台だらけです。タイといえば屋台ですよね!
ということで、近くにあった屋台の名前も知らない料理を食べました。この時は怖くて生のもやしは食べることができず、申し訳ないのですが少しだけ食べ、あとは残しました。
こちらはタイラーメンです。ちゃんと見た目通りの味がして、食は万国共通なんだというのが分かったのでした。あぁ、タイも悪くないな、と。
しかし、この時は屋台で食べるのが衛生面で恐ろしかったので、当たり障りのない料理を選んで食べていました。
当然、これではお腹がいっぱいになるわけもないので・・・
ネットで評判の良かった中華料理屋へ行き、
あんかけ焼きそばとフカヒレスープを食べたのでした。エアコンが効いていて快適だったことに加え、とにかくお店にいるという安心感があったので落ち着いて食事ができました。料理がものすごく美味しく感じたのを覚えています。
食事後、タイではチップ文化があるとガイドブックで読んでいたので、テーブルについてくれた店員(女の子)にチップを渡すことにしました。
この子がすごく若くて、もしかすると未成年か?と思えるほどでした。なんでこんな子が働いているのだろうと思いつつも、お釣りをチップとして渡すと「コップンカー」とすごく可愛い声でお礼を言われたのです。
相手からすれば慣れたことかも知れませんが、本当に気持ちがこもって聞こえ、すごく温かい気分になったのでした。言葉が分からなくても気持ちが伝わることが実際にある、というのが分かった瞬間です。
このタイ旅行で初めて触れた異国の人の温かみでした。国は違えどここにいるのは皆、同じ人間なんだというのが実感できたのです。今思えば、この辺りで少し元気を取り戻してきたように感じます。
その後は周辺をブラブラしました。海外といえばライブバーですよね。ここ、中華街にもライブバーがあったのですが、お店に入る勇気がなく、外から眺めていたのでした。
少し演奏を聴いて、お店を後にしました。それにしても、ライブバーは本当に良いですよね。まず、演奏が上手いですし、大抵お店の雰囲気が良いため、居心地が最高です。
そして最後に、もう一度中華街門を見て帰路についたのでした。
ホテルに戻ると時刻は22時。それにしても、今日は気を張り続けてすごく疲れた一日になりました。
明日はツアーで観光地を巡る予定です。いよいよ観光ができる!不安である一方、楽しみになってきました。
と、こんなことを考えているうちに、気疲れ、歩き疲れでタイ旅行初日はすぐに寝てしまいました。
タイ旅行2日目
ホテルにて
タイ旅行2日目の朝になりました。今日はVELTRAで申込んだオプショナルツアーに参加する日です。
時刻は午前6時。ホテルの朝食バイキングを食べて英気を養います。色々な料理にパクチーが入っていて、嫌でも朝からタイを感じさせられるのでした。
ここはタイなのですから、当然のことなのですけどね。
朝7時にホテルの前に車が迎えに来てくれました。しかし、車が来た時に自分以外の乗客はいませんでした。まさか、このまま一人で行くのだろうか?
・・・そう思ったのもつかの間、色々なホテルを回ってあっという間に車は満席になったのでした。運転手、ガイドを含めて乗客は全部で9人。やっとツアーが始まりました!
ツアー参加者は全員日本人でしたが、緊張もあり、この場では誰とも話しませんでした。
寝て過ごしていましたが、約1時間走ったところで最初の目的地に到着です。
水上マーケット
まずはダムヌン・サドゥアック水上マーケットの観光からスタートです。この景色には本当に感動しました。
水上で商売をしているという非現実的な光景に加え、日本では見ることができない色とりどりの物々が並んでいて、見るもの全てに目を引かれました!
とにかく賑やかで、活気やパワーを感じる場所でした。そこにいる自分にもそのパワーが流れ込んでくるような感覚になったのでした。日本でも昭和の市場はこんな感じだったのでしょうか。
昼食
水上マーケット観光を終え、車で移動すること約2時間。お昼はカンタリーホテルアユタヤのランチバイキングでした。
ここで初めて周りの方々と話しました。このツアーは一人旅対応で追加料金がかからないこともあってか、なんと、ほぼ全員が一人で来ていたのでした。
さすがにこれには驚きました。ここにいる皆がタイでは同じ境遇なんだと思うと、非常に心強かったのを覚えています。
食事は普通のバイキングといった感じで、美味しくいただきました。
一番良かったのは、この旅で初めて日本語で会話をしながらの食事ができたことです。本当に楽しく、話が盛り上がりました。時間があっという間に過ぎていきました。
そして、まさかここで出会った方に、タイの楽しみ方を教えてもらうことになるとは、この時は知る由もありませんでした・・・。
アユタヤ遺跡
その後はアユタヤ遺跡の観光です。ここはビルマとの戦争で朽ち果ててしまった仏塔や寺院が多数見られ、過去の栄華と衰退を見ているようで何とも複雑な気持ちになりました。
ツアー参加者で写真撮影をしました。旅先では今の立場や境遇は関係ありません!観光を楽しみに来たもの同士、余計なしがらみから解き放たれて楽しい時間を過ごすとができます。
偶然、その場に居合わせただけといえばそれまでですが、会社でも、地元でも、学校のつながりでもない、共通の趣味があるもの同士での会話は本当に面白いものです。
有名なワット・マハタートでは木の根に包まれた仏像を見てきました。すごく時間がのんびりと流れている場所でした。
一体、どれだけの年月が流れるとこのような状態になるのでしょうか。時の流れに包まれてしまった仏像、すごく神秘的ですよね。
アユタヤエレファントパレス
アユタヤエレファントパレスでは象に乗った後、象と記念写真を撮りました。鼻を首から回してくれて、愛嬌があります。だんだん可愛く思えてきますね。
とはいえ、いきなり象に並ばれるのは普通に怖かったため、写真の顔は引きつっています。
集合写真
時刻は16時30分。あっという間にツアーは終了となったのでした。途中で寄った休憩場所で、運転手を除く参加者全員とガイドで集合写真を撮りました。
こういった一期一会の出会いは本当に素晴らしいものだと、この時に実感しました。この経験が今の自分の原動力になっていることは間違いありません。
これからもタイに行き続ける限り、色々な方と出会っていくのでしょう。
ここで出会った一部の方々とは日本に帰国してからも食事に行く機会がありましたが、最近はめっきりお会いしていません・・・。皆さん、元気にしているでしょうか。
初めてのタイでの観光は大満足で終わったのでした!日本人と一緒に見て回れたというのもあるかもしれませんが、現地の文化や人に少し触れたことで「未知への恐怖感」が薄れてきているのを感じました。
昨日まではあれだけ怖くて、帰りたいとさえ思っていたのに、ここにきてやっとタイに来て良かったなと思えたのでした!
ツアーが終了し・・・
ツアー終了後、バンコク市内までやってきましたが、帰りはホテルまでは送ってもらえず、シーロム駅で降りることになりました。
ここで一緒に降りた方(Yさんとしておきます)と電車で帰ることになりました。Yさんとは同年代だったこともあり、ツアー中に意気投合したのです。
Yさんに電車の乗り方を教えてもらい、ここで初めてMRTに乗ったのでした。これまで、徒歩とバスでしか移動したことのない自分にとって、すごくありがたい情報でした。
また、ここでは車内のあまりの現代感に驚きました。正直、タイを舐めていましたね。
結果的にここで電車に乗れるようになったことで、バンコクでの活動範囲がグッと広くなったのでした!これはすごく嬉しかったですね。小学生の時に、初めて一人で電車に乗れるようになった時の気分を思い出しました。
さて、これからどうしようか。ここから先は完全にノープランだったのです。
これからどうするのか、Yさんに尋ねてみたところ、少し休んで用事を済ませたら、夜の街に飲みに行くとの返事が。
せっかく会ったのも何かの縁です。一緒に飲みに行きたかったので連絡先を交換し、用事が済んだら適当な場所で落ち合うことを提案すると、快諾していただけました。
その後、電車内でYさんとは解散しました。
ホテルに戻ると時刻は19時。落ち合う時間まではまだまだ余裕があるだろうと思ったので、Yさんから連絡が来るまで一人で初めて夜の街へ行ってみることにしたのでした。
その3へ続く
今回はここまでです!
昼の観光を終えて、少しですがタイの良さが分かり、来て良かったと思えたのでした。とはいえ、ハマるにはまだまだ程遠いレベルです。これから、夜の街に遊びに行くのですが、そこでとんでもないものを目の当たりにするのでした!
続きはこちらから!
コメント
最初に食べられたのはオムレツパッタイですか?美味しそうですね(^^)
同じバンコクセンターホテルでしたが、私は何故か?中華街には行かずに
最初に食べたのはファランポーン駅の中のショボいフードコートでした。
そのあとは確かトライミットに行って、ロータリー辺りまで散策したのを
思い出しました。
和成豊の店員の娘とのエピソードがタイらしくていいですね。
もちろんタイ以外や日本でも気持ちの良い接客を受けたりすることはあると思いますが
タイの文化風土が育んで多くのタイの人達に根付いているホスピタリティは
やはり、私の様な異常な(笑)リピーターを生み出す魔力があると思います。
恐るべし「微笑みの国」ですね(笑)
とはいえ、嫌な思いをすることもたまにはありますけど
結局はマイペンライで、どうでもいいか・・となってしまいます(笑)
さあ次は夜の街編ですね。
楽しみにしてます。
ぷんぷいじじいさん
いつもコメントありがとうございます!
最初に食べたのはオムレツパッタイ(パッタイホーカイ)でした!この時は味を楽しむ余裕はなかったんですが、タイを感じることはできました。
フアランポーン駅の中にフードコートがあるんですね!それは知りませんでした。場所は違えど、最初はホテル周辺で楽しむのは皆大体一緒ですねー。
タイの接客は日本と違って形式的な部分が少ない分、気持ちが伝わることが多いかもしれませんね。
その代わり、ダラダラしているのを見るケースも多いですが 笑
この時はかなりの不安があった中で、すごく安心したのを覚えています。さすがタイのホスピタリティですよね。
ついリピートしてしまう感覚、すごく分かります!タイのマイペンライ精神もまた、日本にはないゆったりさがあってハマる要因になりますよね!
また遊びに来てください!ありがとうございます!
タコヘーさんこんにちは。
最近色々忙しくてなかなか覗きにこれませんでした。
今も仕事の合間に書いてますw
一人旅ツアー申し込まれる方多いんですね。
遺跡巡りとかしてみたいので、なかなかアリですね。
さてこの後夜の街とのことですが・・・どうなってしまうのか!w
忍者どらねこさん
いつも見ていただいてありがとうございます!仕事の合間に見ていただけるとは非常に嬉しい限りです!ただ、周りにばれないようにしてくださいね 笑
このツアーで一人旅しているのは自分だけかと思っていたのですが、ほぼ全員とは驚きでした。
通常、二人じゃないと追加料金がかかるツアーがほとんどなのですが、たまに一人旅歓迎ツアーがあるので、そこに飛び込んでみると良いかもしれません!
夜の街編も乞うご期待です!!